今週は、平成生まれで令和を代表する「緑黄色社会」の2曲と、昭和の3人娘「シュガー」から1曲をお届けします。
DTM的には、マスタリングで愛用しているiZotope Ozone を11から12にアップデートしたので、その比較レビューも合わせてご紹介。
Ozone 12 お試しレビュー
実は、マスタリングは「ほぼOzoneに丸投げ」という状況です(笑)。
そんなOzoneが11から12に進化。イントロセール中ということもあって、ほぼ強制的にポチっと購入。
Ozone 11 vs Ozone 12 比較
比較したのは緑黄色社会の「Mela!」。
- Ozone 11
パンチがあり、音が迫ってくるような力強さ。 - Ozone 12
やや大人しく、お上品な印象。最初は「あれ?」と思いました。11の時にははっきり聞こえていたブラスやギターがちょっと奥まった感じに。
Maximizerの違い

- 11では「+4.2dB」
- 12では「+1.6dB」
そりゃ迫力不足に感じるはず…。無理やり+4.2dBに上げると、低音がモコモコ強調されるという副作用が。EQを見たら、なぜか低音部分が結構持ち上げられている。11よりもなんかいろいろいじってくれている感はありますが。


新搭載「IRC5」とは?

YouTubeレビューで多くの人が絶賛していたのが IRC5(Intelligent Release Control 5)。
Maximizerに追加された新しいリミッター方式で、旧バージョンのIRC4よりも自然な仕上がりに。
実際にIRC5を適用すると、Ozone11と同じような迫力が戻ってきたので採用決定!
ドラム・ハイハット問題とAddictive Drums 2

Ozone 12にしたら、ハイハットが「耳に痛い高音」に…。
そこでAddictive Drums 2側でハイハットの高域をEQで調整。
既にOzone11で制作済みのコンテンツは無理やり12に差し替えなくても良いかな~、というか差し替えるといろいろ作業が増えるので11のままでいこうかと思うところです。
ラジオボイスの作り方(Guitar Rig 7)

「Mela!」の後半ではラジオボイスに変化する部分があります。
EQだけでも再現可能ですが、今回は遊び心で Guitar Rig 7 を使用。
「radio」で検索したらそれっぽいプリセットが見つかり採用。
さらに SPLIT MIX を使うと「徐々に元の音質に戻る」演出も可能でした。これを使わないとGuitar RigはBypass ON or OFFしかできなくて、「徐々に~」というのができないんですね。
花になって × Vocal Synth 2

「花になって」では「いいじゃない」のコーラス部分に iZotope Vocal Synth 2 を投入。
PolyvoxやVocoderで原曲のLo-Fi感を演出し、令和らしいエフェクト感を追加しました。
3曲目は懐かしのシュガー

ここまで令和のバンドでエフェクト盛り盛りだったので、最後は 昭和のほっこり枠。
1981年のヒット曲、シュガーの「ウェディング・ベル」。Ozone11の解析も「Folk」を提案してきました(笑)。
「くたばっちまえ~」の毒を含んだ歌詞と、キュートな昭和アイドル感の対比が今聴いても新鮮です。
配信予定
🎵 【カバー小春六花】Mela! / 緑黄色社会(2020年4月)
ダリヤ:パルティ カラーリングミルク:CFソング。日本テレビ系『スッキリ』の「ひとつになろう! ダンスONEプロジェクト」の課題曲。
📅 9月12日(金)19:00 配信開始
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🎵 【カバー夏色花梨】花になって / 緑黄色社会(2023年12月)
日本テレビ系:薬屋のひとりごと:アニメOP
📅 9月13日(土)19:00 配信開始
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🎵 【カバー小春六花】ウェディング・ベル / シュガー(1981年11月)
「くたばっちまえ」の毒がかわいいウェディング・ソング?
📅 9月14日(日)19:00 配信開始
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公開済みカバー曲一覧
これまでに公開したカバー曲の一覧はこちらにまとめています。
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