フォークギター(死語?)の先生、中島みゆき

高校時代、私は「フォークソング同好会」に入会しました。名前だけ聞くと、アコギを囲んで青春を語り合うようなイメージがあるかもしれませんが、実際はちょっと違っていました。

音楽関係の部活が吹奏楽部かここしかなかったので、同好会だったこちらに入会。新入生として入ったのは5人ほど。でも、みんながはまっていたのはパンク、ヘビメタ、ハードロックといったジャンル。フォークギター(当時はそう呼んでいました)を持っていたのは私だけ。そんなこともあってか、2年生になると自然と会長に就任していました。

でもその頃、フォークソングはもう時代の流行から外れていて、アコギを買ったものの、弾き語る曲が見つからず…。チェッカーズやマッチ(近藤真彦)をアコギで弾く日々。その中で唯一、アコギ練習の先生になってくれていたのが 中島みゆきさん の楽曲でした。

今想えば、みゆきさんは、中学~高校と私の青春真っただ中にいたんですよね。


🎸「ホームにて」ストラディバリウスですわ

Gコードで弾ける、あの名曲

高校時代に何度も練習した「ホームにて」。コードがシンプルで、アコギ初心者にやさしいこの曲は、当時の私にとっての教科書のような存在でした。今回のカバー制作では、Native InstrumentsのPicked Acousticが素晴らしいアコースティック感を出してくれました。そして、Trilianのウッドベースも生っぽく再現され、この曲の哀愁感をしっかり醸し出してくれている。

そして、バイオリンは、ストラディバリウスですよ。何億円もするあの伝説のバイオリンが、KOMPLETE Ultimateのバンドルで手に入っていたとは…技術の進歩、恐るべしです。今回はプリセットそのままですが、次回はもっとアーティキュレーションにもこだわりたいですね。


🥁「ファイト!」この曲はやっぱドラム伴奏でしょ

ドラムだけの衝撃のアレンジ

1983年リリースのアルバム「予感」。リアルタイムでこのLPレコードを買った私が、初めて「ファイト!」を聴いた時の衝撃は今でも忘れられません。

私、本当は目撃したんです 昨日電車の駅 階段で
ころがり落ちた子供と つきとばした女のうす笑い

このリアルすぎる描写。聴いていて鳥肌が立ったのを覚えています。

そして特筆すべきは、ドラムだけの伴奏。最初は違和感がありましたが、何度も聴いているうちに、「これはこの形でしか成立しない」と確信するようになりました。ギター弾き語りでこの曲をカバーする人もいますが、私の中では「いや、違うんだよなぁ…」と思ってしまいます。


🎶「糸」40人編成の大合唱団 CHOIR: OMNIA

コーラスはまるで年末の第九合唱団

このカバーでは、CHOIR: OMNIAという40人編成の大規模な合唱音源を使用しました。実は、Komplete(私はVer.8からのユーザー)はバージョンによってアップデートしたりしなかったり。昔の歌謡曲にはコーラスが入っているケースが多く、このOMNIAがバンドルされたと知ってすぐアップデートしました。でも、あまりに合唱が本格的すぎてJ-POPには合わないかな…と思ってずっと放置していたのです。

ですが、「糸」を聴いていて、ふと「ここだ!」とひらめいたんです。まるで年末の「第九」さながらの重厚なコーラスですが、原曲もこんな感じなので、「いいんじゃない」と自分でも満足のいく仕上がりになりました。


🎧配信スケジュール

今週末、3曲連続で中島みゆきさんの名曲カバーをYouTubeで公開します。あの頃の思い出と共に、今の音で蘇る「私の中の中島みゆき」。ぜひ聴いていただけたら嬉しいです。


中島みゆきさん、40年経っても色褪せない音楽。尊敬と感謝を込めて。

よかったら、ぜひコメントや高評価もお願いします!


現在公開中カバー曲の再生リスト

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