SONAR PlatinumとM-200iでREAC接続成功

ISK_0068_reac
M-200i(写真右)というミキサーをお借りすることができたので、REAC経由でのマルチトラック・レコーディングができるか? テストを行いました。
「?????」という方向けにちょっと解説。
 
 
REACというのは音声をデジタルで伝送するローランドが開発した技術。
(REAC=リアック:Roland Ethernet Audio Communication)
パソコンで良く使うLANケーブルを使って40チャンネルの音声を同時に送ることができます。
 
ミキサー(M-200iの裏)
ISK_0025_reac
水色のLANケーブルが挿さっているところが見えると思いますが、
このケーブルを、パソコン側の
ISK_0035_reac
LANの口に挿すだけ。
今まで40本のケーブルが必要だったところが、この1本のケーブルで済んでしまう、ということで、スペース的にもコスト的にもメリットが大きいです。
 
 
SONARというのは私がいつも使っているDTMソフトで、Cakewalk社が開発しております。
Cakewalk「社」と言っても、今はギブソン社に買収され、ギブソン傘下のTASCAMが販売を行っています。
さらに言うと、2013年にギブソン社に行く前はローランド社の傘下でした。
おわかりのように、REACという技術はローランドの技術なので、ローランド傘下の時代に、SONARの機能として対応されました。

SONARは2001年に発表されてから
SONAR 2、3、4、5、6、7、8、8.5
SONAR Xシリーズとして、X1、X2、X3、Platinum
とバージョンを重ねていきましたが、
X2というバージョンまでがローランド傘下、X3以降はギブソン傘下で開発されました。
X2まではローランドがしっかりとサポートしてくれて、質問にも答えてくれていたのですが、
ギブソンになったX3以降は、「わしゃ、REACなんて知らん。」という状態でした。
ユーザーとしては「今まで普通に使えていたのに、どうしてくれるんじゃい!」という気持ちです。

ということで、
REACがテストできる環境として、M-200iをお借りした。という経緯です。
前置きが長くなりました。
 
 
REACを使ったマルチトラック・レコーディングは、実はいままで何度かトライしているのですが、途中で止まったり、録音できていなかったり、ちゃんと再生できなかったり、失敗していました。
4/19のCBF10(ちょうふバンドフェスティバルVol.10)で、ようやく完結することができたのですが、それでもレコーディング時にトラブルがありました。
それは、
・X2ではレコーディングできるのだが、Platinumでレコーディングできない。
という問題です。
上記で長々説明してきた、ローランド・バージョンとギブソン・バージョンの違いです。
本番時は問題解決する時間がなかったのでX2でレコーディングを行ったのですが、今後のことを考えるとPlatinumで動くことを確認しておきたい。
「そもそもREACはドライバーの話であって、アプリ側で対応している?していない?は関係あるのだろうか?」
と、IT業界出身の私としては、技術的に考えて、ローランド・バージョンとギブソン・バージョンでその部分の仕様だけを変更することは考えにくかったので、動くだろうという自信はちょっと持っていました。
 
私としては、REACはデバイスの話であり、アプリ側(SONAR)が対応できているかが一番の課題になると考えたので、現SONARの販売・サポートを行っているTASCAM(日本)に問合せメールを出しました。すると、
「REACはローランド技術なので、ローランドに聞け。」
というそっけない返事。
正直、「TASCAMにはWindowsがわかる技術者がいないのだろうか?」と思ってしまうようなチープな回答。
しかたがないので、ローランドに問合せメールを出しました。
すると、問題判別方法から、解決方法案も含めた返事がきました。
おぉ、やっぱりローランドのサポートはしっかりしているなぁ。。。と思いつつ。
でも、ローランドのサポートはわかっているのでしょう、私と同じように、アプリであるSONAR側の問題である、ということを。
 
で、仕方がないので、米国のCakewalkに英語でメールを出しましたよ。
最初まったく返事が来なくて、あきらめていた2週間後に返事がきました。
「返信遅れてごめんね。動くはずだよん。REACの最新ドライバをインストールしてみて。」
みたいな英語。
REACのドライバ・ダウンロードのサイトをコピペしてくれていたのですが、ローランドのサイトでした。
しかも、私が使っていたドライバと同じバージョン。
私はそのメールで勇気を取り戻してテストに臨むのでした。
 
 
さて、CBF10本番時に出ていた問題というのは下写真で示した「この部分」のところの出力デバイス・アウト一覧が表示されないという問題でした。
reac06この部分
本番時は、Platinumでは表示されなかったのですが、X2では表示されたので、てっきりローランド・バージョン、ギブソン・バージョンの違いだと思い込んでいました。

ところが、今回、お借りしたM-200iで試したところ、
表示できないという問題がX2でも発生したので、これはローランド、ギブソンの問題ではない、と確信。
いろいろ違いを探しました。
結構悩んで見つけた結果、SONARの環境設定で、「出力デバイス」にチェックが入っていないと、出力デバイス・アウト一覧が表示されないことを突き止めました。
reac出k力デバイス
この部分「出力デバイス」ということあって、音をSONARから鳴らすためのデバイスを設定するところです。
REACでレコーディングする際は、特にSONARで音を鳴らさないので、必要ないだろう、とチェックを外していたのですが、結果的にここは「チェックを入れなくてはいけない。」ところでした。
そして、ここにチェックを入れてPlatinumで試したところ、見事成功。
SONAR Platinumでもレコーディングができることを確認しました。
 
 
さて、動いたところでTIPS的な話。
 
SONAR X3、SONAR Platinumではサポートはしないと言われながらも動くことは確認できました。
サポートしない、と言った時の嫌がらせの一つとして、テンプレートを提供してくれない、というのがあります。
SONARを一番最初に立ち上げると、テンプレートを聞いてくる画面で、SONAR X3、Platinumでは、REACを選択する項目がありません。
けど、大丈夫。
SONARをインストールしたフォルダの下に
¥Project Templates
というフォルダがありますので、そこにX2で使用していた「REAC _ Channels」というファイルをコピーしてくれば良いだけです。
reac11
ここにコピーしておくと、新規作成の際に、REAC用のテンプレートを選べるようになり、
reac新規作成
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
REACのアウトチャンネルがそのままSONARのトラックとして入力された状態で表示されます。
reac10
これは便利ですよね。

ちなみに、M-200i側の設定は
PATCH BAY(パッチベイ)という項目でそれぞれのREAC OUTを設定するだけ。
これいいっすよね。
ISK_0043_reac
 
ということで、SONARを使ったマルチレコーディング。
今後もこの技に磨きをかけていきたいと思います。
 
【Thanks】
M-200iを貸していただいたミッキーサウンドのミッキーさん。ありがとうございました。


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