7月末〜8月前半は40℃級の酷暑に警戒?
ニュースの「ダブル高気圧の影響で40℃級の酷暑に警戒を」という記事を見て、ふと思い出したのが、山下達郎さんの名曲「高気圧ガール」でした。
そしてその曲が収録されているのが、1983年リリースのアルバム『Melodies』。当時は当然のようにLPレコードで、私もこのアルバムを持っていて、よく聴いていました。
このアルバムには、あの「クリスマス・イブ」も収録されていることで知られています。今や日本のクリスマスソングのド定番ですが、リリース当初はここまでのブレイクになるとは、誰が想像したでしょうか。
トゥ? テゥ? どうやって発音するの?「高気圧ガール」
もともとこの曲をカバーする予定はなかったのですが、「ダブル高気圧到来」の記事を見て、「やらねば!」という使命感にかられ、急遽制作をスタート。
冒頭のアカペラ部分、例の「トゥ、トゥル、トゥ、トゥ」。日本語でも英語でもない、あいまいな発音をどう入力するかにまず悩みました。
達郎さんの原曲を何度も聴くと「テ、テレ、テ」にも聞こえます。
Synthesizer Vでは、日本語でも英語でも入力すると、内部的に自動で音素に変換して発音させるしくみ。実際に「トゥ」「テゥ」など、いろいろ入れてみた結果、どちらも tu
に変換されることがわかり、あまり深く悩まずに機械的に入力すればよいと判断。その後はスムーズに進みました。
色っぽい「あー」はどう表現したか?
聴きどころのひとつが、千冬ちゃんの「あー」。
音程があるようでないような、脱力感のあるこの「あー」。爽快というより、ゆるっとしたニュアンス。原曲の裏話によると、この「あー」は竹内まりやさんが歌っているそうです。
この「あー」を花隈千冬さんの声で再現。ピッチベンドを下げたら、なぜか色っぽい「あー」になってしまった。でも、これはこれでOK! ぜひ聴いていただきたいポイントです。
「on」が「アン」になる問題
続くカバーは「RIDE ON TIME」。
この曲で最も苦戦したのが、「on」問題。
以前「ミス・ブランニュー・デイ」の制作時にも、「She’s right on time.」の「on」が「アン」に聞こえてしまう問題には気づいていたのですが、重要なサビで出てくる「RIDE ON TIME」ではスルーできず。
いろいろ試しましたが、結局、日本語で「オン」と入れて発音させることで対処。しかし今度は「オ」が強くなりすぎて違和感が…。
そこで登場したのが、音素タイミング調整。
これはSynthesizer VのV2以降で使える機能で、互換版の小春六花さんでもちゃんと使えました。音素タイミングをずらすことで、「o」の強さを自然に調整。これでようやく納得のいく「on」に。
「高気圧ガール」でも、「こうきあつ」の「つ」の発音を弱める場面などに、この機能が大活躍しました。
神に挑む…というより“こういうのもアリ?”
サザンのカバーに続き、山下達郎さんというアーティストとしてだけではなく、ボーカリストとしても神のような存在の曲をカバーするのは、正直おこがましいという気持ちもありますが……
「こういうのもアリ?」という気持ちで、気軽に聴いていただければ嬉しいです。
ボーカルは小春六花さん、コーラスには花隈千冬さんと夏色花梨さん。それぞれ頑張ってくれて、結構良い仕上がりになったと、自画自賛&自己満足です!
配信予定
🎵【カバー小春六花】RIDE ON TIME / 山下達郎(1980年5月)
📅 8月22日(金)19:00
🔗 https://youtu.be/dVEmpFSJXCY
🎵【カバー小春六花】高気圧ガール / 山下達郎(1984年7月)
📅 8月23日(土)19:00
🔗 https://youtu.be/xuVBaJpjOKU
🎵【カバー小春六花】さよなら夏の日 / 山下達郎(1991年5月)
📅 8月24日(日)19:00
🔗 https://youtu.be/0Z_XmcUEjAk
カバー曲一覧はこちら!
これまでに公開してきたカバー曲の一覧は以下のページにまとめています。
気に入った曲があれば、リピート再生&高評価&チャンネル登録よろしくお願いします!
▶ https://sonar-school.com/archives/3629