ミックスとマスタリングのお手伝いをさせてもらったCDが発売されました。
そんでもって、そのレコ発ライブに行ってきました。
ライブはこんな感じ。
今回のCDは当ミュージカルのサウンドトラックをCD化したもので、ミュージカル「SATOMI」からキャストが応援に。
ゲスト出演のSATOMIキャストの人たちがうまくて、CDがしっかり再現されていたのでうれしくなりました。
作曲、編曲から演奏、DTM音源制作、そして総勢20名(だっけ?)のキャストのレコーディングまで全て一人でこなして、その苦労はとてつもなかったんじゃないかと。そしてキャストたちが楽しんでレコーディングする表情と、縣(あがた)さんが「はいはいっ」と手をたたきながらみんなを仕切る様子が、勝手に想像できる、楽しいCDです。
ミックス担当としては、全トラックのレコーディングが完了し、ミックスもある程度終わった音源から聴くことになるのですが、中には「これ、どうやってミックスし直そう?」と悩む楽曲もあったりして。上等な素材を並べられて「どういう料理にしよう。」と頭を悩ます料理人の気分。
今回のCDはミュージカル楽曲ということで、曲によってはオーケストラ・アレンジもあるのですが、チェロとかの音が「これ本当にDTMだけ?」と思うくらいすごく良くて、それらの素材をどう引き立たせるか、なんてところも気を使いました。
料理の手間暇をちょっと加えることによって劇的に美味しさが倍増する楽曲もあったりして、一人で喜んでました。
そんなこんなで出来上がりのCDを見ると感慨深い。
音源は何度も何度も聴いておりましたが、ジャケットを見るのは初めて。これまた「いいじゃない!、素敵ッ!」と。
前2作のCDジャケットがちょっとアートスティックな感じでしたが、Renewということで、ちょっと明るめに。
今回のマスタリングでは、初めてDDPっていうフォーマットも経験しまして、このDDPで送ったデータがちゃんとCDになるのか? というのがちょっと不安でした。
家に帰ってさっそく聴いてみたところ、問題なかったので一安心。
制作者としては自分の意図したサウンドになっていないとちょっと寂しくなるんです。
聴くスピーカーやイヤホンによってもサウンドは変わるので、スピーカーによっては、「ッチッ!」って思ったりして。
CDの場合、曲間の無音秒数も制作段階で指定しますが、それも長かったり短かったりするだけで「ッチッ!」って。0.何秒かの違いなのですが。
もう一つ、CDの出来上がりを手にするまで心配だったのが、CD情報。
これ、DDPにした時に、この情報はどう引き継がれるんだろう? と疑問に思っていました。
パソコンに入れたらちゃんとアーティスト名やら曲名が出てきて、これまた一安心。
縣政愛(あがたまさえ)さんの渾身の一枚。ぜひ聴いてください。
「縣政愛公式ホームページ」http://agata-masae.com/
■SBF01 2016.9.24(土) 草加アコスホール
■CBF15 2017.1.22(日) 調布グリーンホール小ホール